大会10日目第4試合
青森山田
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
| 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 |
| 1 | 1 | 5 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | × | 9 |
東海大菅生
青森山田 三浦→三上→斎藤→平沼
東海大菅生 戸田
常連校同士の一戦となった試合は、東海大菅生が持ち前の長打力で序盤から青森山田を圧倒。2年生右腕・戸田（巨人）の好投もあり、投打に盤石の内容でベスト8進出を決めた。
試合
ともに初戦とは違う投手が先発した試合は、東海大菅生が序盤からペースを握って大勝。学校史上初のベスト8進出を果たした。
青森山田はこの夏初登板の三浦が先発。初戦で完投した斎藤と似たようなタイプの投手だったが、東海大菅生が初回から畳みかける。1番田中がライトへの2塁打で出塁すると、4番片山が高めのボールをしっかり呼び込んでたたき、レフトオーバーの先制タイムリー2塁打。幸先よく1点を先制する。
一方、東海大菅生の先発は2年生右腕の戸田。初戦完投したエース松本と違い、強気な性格が持ち味の右腕は、140キロ台のストレートでぐいぐい押して力で圧倒。チェンジアップで緩急も付け、青森山田打線を翻弄。４回までノーヒットに封じる。
東海大菅生打線は2回にも7番牛山が2塁打を放つと、青森山田は早くも2番手の三上にスイッチする。
しかし、青森大会でエース格で働いた三上に対しても東海大菅生打線は止まらない。8番鹿倉のヒットと9番戸田の併殺崩れで1点追加すると、3回裏には打者一巡の猛攻。3番児玉が高めの速球をセンターバックスクリーンへ2ランホームランにすると、この回計7安打を集めて5得点。序盤で勝負を決めてしまった。
青森山田は5回から登板した斎藤が右サイドから力のあるボールを集めて、東海大菅生打線に5安打を浴びるも1点でしのぎ、試合の流れを引き戻しにかかる。何とかそれにこたえたい打線は7回表に2年生中沢が2試合連続で計3本目となるホームランで1点を返すも反撃はそこまで。9-1で東海大菅生が試合を決めた。
まとめ
東海大菅生は投打がかみ合って快勝。青森山田投手陣を相手に積極的な打撃と走塁で大量得点。19安打9長打の猛攻だった。甘く入ったボールを逃さずたたき、相手左腕の三上に立ち直る暇も与えなかった。2年生右腕の戸田もエース松本に劣らぬ投球内容で好投。早稲田実・日大三を倒した実力を存分に見せつけて堂々とベスト8へ名乗りを挙げた。
一方、青森山田は相手の目先を変えようとした投手起用が裏目に。序盤から大量点を失って苦しい展開となってしまった。打線ものびのびと投げる戸田のボールに力負け。中沢の一発のみに終わってしまった。1番相坂ら好打者も多かっただけに、勝敗はともかくとしてもう少し実力を出し切りたかったところだろう。ただ、2009年以来、久々の夏の甲子園で1勝を挙げ、復活を告げる夏となった。
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