大会1日目第3試合
智弁学園
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 3 | 0 | 1 | 2 | 9 |
0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
熊本工
智弁学園 松本
熊本工 山口
昨年の王者と九州屈指の剛腕の対戦は、智辯学園打線が先制・中押し・ダメ押しで熊工を圧倒。2回戦進出を決めた。
試合
予想外の大差がつく結果になってしまった。この試合のカギを握るのは右ひざを故障したエース松本の出来だと思われたが、故障を感じさせない好投を見せた。
おそらくけがは完治していないし、力がすべて伝わる状況ではなかったと思われる。MAX146キロの触れ込みだったが、ストレートはほとんど130キロ台。それでも打者を詰まらせていたのはしなやかなフォームから繰り出すボールに伸び・切れがあったからだろう。変化球でもカウントを稼げており、見ていて崩れる気配がほとんどなかった。
熊本工としてみれば、点を取れそうな気配が全くしない中で投げる山口は徐々に追い込まれていったのだろう。序盤の失点は決してとらえられたものばかりではなかったが、初回のポテンヒットでのタイムリーや走塁を絡められての得点など、気づけば点差が広がっていった。
山口はストレートのスピードは140キロ台中盤を記録。終盤までスピードの落ちない投球は冬場の下半身の鍛錬のたまものだっただろう。しかしながら、シュート回転でボールが甘く入るところや変化球の精度など、やはりまだまだ直していく課題は多い。ダイヤモンドの原石が高校最後の夏を勝ち抜く姿を見せられるか。同県には昨年春夏4強の秀岳館高校も控えており、これからが勝負の4か月になりそうだ。
まとめ
智弁学園の収穫は2つ。
まずは福元、太田と昨年の優勝メンバーが注目される中で3番の西岡が結果を出したこと。初回にタイムリーに続き、3回は速球を完璧にとらえて追加点となるタイムリー2塁打。9回も2塁打を放って結局3安打をマークした。センスはチーム1,2といわれながらこれまで苦しんできたが、ここにきて智弁学園の頼れる男がもう一人増えた印象だ。
2つ目は機動力を絡めた得点パターンの豊富さ。盗塁など先の塁を狙った攻撃がさえ、熊本工の守備陣をかく乱した。昨年に比べて走れる選手が多く、攻撃のオプションが増えていることはこの後を勝ち上がるためにも大きな収穫だった。
次戦は強打の盛岡大付。エース松本はこの試合ほど楽にはピッチングはできないだろう。打線の援護は不可欠でこの試合ノーヒットの1番主将・福元と最終打席でホームランが飛び出した4番・太田の活躍が必要になる。強力打線対決が見ものの対戦となりそうだ。
[高校野球2017春1回戦] 今大会最速投手が登板 智辯学園 VS 熊本工 ダイジェスト – YouTube
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