2005年選抜は優勝投手の斎賀(愛工大名電)や片山マウリシオ(羽黒)、木下(東邦、のちに中日)、若竹(育英、のちに阪神)など多くの好投手が顔をそろえたが、No.1投手には神村学園の野上(西武-巨人)を押したい。バランスの取れたフォームから繰り出す伸びのある真っすぐと切れ味鋭いスライダーはともに天下一品の球質で、対戦した打者をきりきり舞いさせた。決勝は疲労から惜しくも敗れたが、創部わずか2年目のチームをファイナルまで導いたのは間違いなく彼の右腕であった。
決勝まで倒した相手もハイレベルであり、初戦の星稜戦は11安打とやや打ち込まれたものの、2回戦では1番川端(ヤクルト)をはじめとして昨夏の経験者の残る市立和歌山商を終盤まで1点に抑え込み、初の8強進出に貢献。準々決勝ではそれまで2試合で22得点と豪打を誇った沖縄尚学打線をわずか2点に抑え込むと、準決勝では真っすぐに強い羽黒の4番佐藤から徹底したスライダー攻めで4三振を奪い、わずか4安打で完封した。愛工大名電の強さが際立った同大会だが、野上の好投も強烈な印象を残した。
【好投手列伝】鹿児島県篇記憶に残る平成の名投手 1/2 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)
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