大会2日目第3試合
中村
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |
0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | × | 5 |
前橋育英
中村 北原
前橋育英 丸山→皆川→根岸
21世紀枠の中村が前橋育英の多彩な投手陣に挑んだ一戦だったが、最後は力負けという印象だった。それでも中村としては自分たちのやれることはやり切った戦いだったし、夏につながるものが得られたのではないだろうか。
試合
前橋育英は昨秋エースで投げていた吉澤がけがで投げられない状態だったが、それをものともしない層の厚さを見せる。序盤、先発の左腕・丸山が140キロ台のクロスファイヤーを右打者の内角に突き刺し、まともな当たりを許さない。3回を投げて1番の大崎以外は全く対応できない状態だった。
すると、2回前橋育英は1アウト2,3塁から初スタメンの7番田中が左中間にタイムリー。地道に努力してきた選手が大舞台で結果を残すところに前橋育英というチームの強さを感じる。
中村のエース北原は多彩な変化球を武器に好投を見せたが、試合前好調と感じていたカーブが対応されてしまった。やはり、投手目線と打者目線ではボールの良し悪しの目線も変わってくることもあるのだろう。カーブに固執したことでピンチを広げてしまった。
試合は後半に入り、中村は6回先頭の大崎が出塁し、ノーアウト2塁のチャンスを作るもショートゴロで3塁を狙った走者が封殺。いい当たりで飛び出してしまったが、相手のミスを見逃さない前橋育英もさすがだった。2番手で登板した皆川の落ち着いた投球も収穫だっただろう。昨夏の嘉手納戦で打ち込まれた悔しさも払しょくでき、頼りになる投手が一人増えた。
その裏、前橋育英は北原の変化球に対応し始め、下位打線の3連打などで3点を追加。試合はこのイニングで大勢は決した。
それでも、中村もあきらめずによく粘り、前橋育英の3番手・根岸から3安打を放って1点を返した。ボール球に手を出さず、好球をとらえる打撃は全国でも通用する手ごたえを得ただろう。特に4番の一圓は口火を切る右中間2塁打に、6回は先発左腕・丸山の内角ボール球を強引に引っ張ってライト前ヒット。センスの高さを見せた。40年ぶりの選抜で十分に実力は見せたと言えそうだ。
前橋育英は次戦は報徳学園との対戦。投手3人が登板し、打線もスタメンの8人にヒットが飛び出した。投打に層の厚い陣容で地元の名門校と対峙する。甲子園の実績では劣るが、チーム力では報徳を若干上回っている印象があり、初勝利から一気にベスト8進出へ期待が高まる初戦の戦いぶりだった。
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