大会7日目第2試合
福岡大大濠
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 計 |
0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
滋賀学園
福岡大大濠 三浦
滋賀学園 宮城→棚原
史上初めて延長引き分け再試合が2試合続いた大会7日目。一つ目の延長戦は引き締まった投手戦となった。
試合
滋賀学園の先発はおおかたの予想をかわして3番手の宮城投手。腰痛の神村投手の先発はなく、この大会での彼の登板はないのかもしれない。
立ち上がりなかなか制球が定まらない宮城投手だったが、福岡大大濠もうまく攻めきれない。1回から3回で計6人のランナーを出すも無得点。特に3回はノーアウト満塁のチャンスを作るも4,5番が倒れて得点を奪えず、もやもやした展開が続いた。
一方、福岡大大濠の先発・三浦も立ち上がりボールが高めに浮く。1,2番にいきなり連打を浴びると、1アウト2,3塁から4番武井にもセンターへ返されて失点。課題の立ち上がりでつまづいた。
しかし、中盤以降両投手が立ち直ると、試合は膠着状態に。福岡大大濠・三浦は制球力を取り戻して、内外の出し入れで打者を料理すると、滋賀学園・宮城は低めに変化球を集めて福岡大大濠を打ち取っていく。
特に三浦の投球は素晴らしく、バランスのいいフォームからほとんどコントロールミスなく投げ込む。キーマンの1番真藤は全くタイミングが合わず、アウトコースのスライダーに空振りを繰り返した。
滋賀学園の宮城は我慢強く抑えていたが、8回に捕まる。先頭の久保田にヒットを許すと、1,2塁から4番東に大会初ヒットが生まれてついに同点に。福岡大大濠としては眠っていた中軸にようやく出た1本。理想の形で同点に追いついた。
その後、再び試合は均衡状態に。8回からリリーフした棚原は1回戦同様縦に落ちる宜野座カーブが非常に有効。アウトローぎりぎりをかすめるコントロールは見事。延長に入っても危なげない投球で15回まで淡々と投げぬいた。
一方、延長に入って疲れの見える福岡大大濠の三浦は後半ヒットを浴びるケースも増えたが、大会No.1ともいえる完成度の高いピッチングで切り抜ける。コントロールに絶対の自信を持っており、甘く入るぐらいなら多少カウントを悪くしてもいいというピッチングで勝負所で決定打を許さない。滋賀学園としては延長に入って2度チャンスで回ってきた小浜のところで決めておきたかった。
この試合ではお互いの捕手も光った。滋賀学園・後藤は巧みな配球で宮城を好リード。昨年からの経験も活かして打者の狙い球を外した。一方、捕手経験の浅い福岡大大濠の古賀も持ち前の強肩とインサイドワークでエース三浦を支え続けた。今大会屈指の好捕手同士の対戦は見ごたえがあった。
まとめ
さて、再試合となるわけだが、福岡大大濠はエース三浦の疲れが気がかり。投球フォームを見るに連投はきくタイプだとは思うが、それでも1日空いただけではなかなか今日のように抑えるのは厳しいだろう。古賀・東ら当たりの出始めた中軸の活躍に期待したい。
一方、滋賀学園は2試合連続の延長戦。計29イニングを戦い抜いており、こちらはチーム全体で疲労が心配。投手陣は棚原か宮城かはたまたほかの投手なのか…一番安定感のある棚原をどこに持ってくるかが重要になりそう。打線は試合終盤はヒットは出始めていたが、やはりアウトコースのスライダーにいかに対応するかがカギになってくる。当たりの止まっている1番真藤、2番小浜の出塁が重要になる。
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