2021年春の選抜甲子園大会前ブロック別予想

2021年

Aブロック

勝ち抜き予想:明徳義塾

開幕戦は北海vs神戸国際大付のカード。2017年の対戦の再現となった。木村と阪上の好投手同士の対決となりそうだが、北海・木村の安定感がやや上か。神戸国際のパワー野球がはまれば面白いが、北海のスキのないディフェンスが今回は上回りそうな予感だ。

もう一つのカードは仙台育英明徳義塾の常連校対決。意外にも甲子園では初対決となった。個々のパワーでは仙台育英が上回るが、明徳義塾のエース代木はコントロール抜群であり、いかに仙台育英打線といえども簡単には攻略できないだろう。逆に仙台育英の速球派右腕・伊藤に対して明徳打線はそつなく得点を重ねそう。明徳が柔よく剛を制すで1回戦屈指の好カードを制しそう。

明徳義塾vs北海となれば2011年夏の再戦に。守りのいいチーム同士の激突だが、明徳がそつのない攻めで北海・木村を攻略。円熟味を増した馬淵監督の采配で8強入りをつかむ。

Bブロック

勝ち抜き予想:健大高崎

健大高崎は持ち前のパワー野球で関東大会を制覇。スタメンの高校通算ホームランの総数が200本を超す打線が下関国際投手陣を打ち崩しそうだ。下関国際も機動力野球で食い下がりそうだが、打力の差で健大高崎に軍配が上がりそうだ。

もう一カードは天理宮崎商の伝統校対決。打力に自信を持つ宮崎商だが、天理の剛腕・達を打つのは容易ではない。190㎝から投げおろすストレートは練習をするのも難しく、データのとりにくい初戦で攻略するのは厳しいか。宮崎商のエース日高も好投手だが、勝負強い天理打線がそつなく得点を重ねる。

勝ち上がり予想の健大高崎と天理が当たった場合、2012年、2015年の選抜に続いて3度目の対戦となる。いずれも健大高崎が勝利している。天理の長身右腕・達に対して、健大高崎打線が火を噴きそうだ。天理打線もある程度は得点を見込めるだろうが、本格派右腕のストレートの強い健大高崎打線が上回るとみる。

Cブロック

勝ち抜き予想:東海大相模

三島南鳥取城北の対戦は地力で上回る鳥取城北が勝ちそう。切れめのない打線の前に三島南のエース植松もある程度の失点は覚悟しなくてはならないだろう。三島南としては積極的な攻撃で鳥取城北の継投を後手に回したいところだが、順当にいけばやはり鳥取城北の勝利は堅いか。

2試合目は東海大相模東海大甲府の関東大会リターンマッチ。前評判で上回りながら逆転サヨナラで散った東海大相模が執念でリベンジを果たしそう。前回は競り合いで敗れただけに、今回は1回から相模のアグレッシブベースボールがさく裂するか。エース石田の好投で甲府打線を退け、初戦突破を果たす。

鳥取城北と東海大相模となれば、東海大相模が上回りそうだ。相模が上を見据えて石田の先発を回避したりすれば、鳥取城北にも付け込むスキが出てくるか。

Dブロック

勝ち抜き予想:福岡大大濠

具志川商八戸西の21世紀枠対決は守りの差で八戸西が制しそう。長身右腕の福島を擁する八戸西から大量得点は難しい。守備力にやや不安のある具志川商としては打ち勝つ野球を見せたいところだが、投打のバランスの良さで八戸西が上回る。ともに昨年秋は地区大会で準々決勝まで勝ち上がっており、実力伯仲の好勝負が予想される。

大崎福岡大大濠の九州大会決勝の再現となった好カードは福岡大大濠のリベンジとなるか。好左腕・毛利が本領を発揮し、大崎打線を抑え込みそうだ。大濠打線も昨年の対戦では大崎のエース坂本の投球を見ていないが、主軸の北嶋が復帰して得点力を増した打線が攻略しそうだ。

福岡大大濠と八戸西の対戦は福岡大大濠の投手陣が八戸西を抑え込み、前回大会に並ぶベスト8へ進みそう。先を見据えて、エース毛利にかわって2年生の馬場が登板する可能性も。

Eブロック

勝ち抜き予想:市立和歌山

市立和歌山県岐阜商は公立強豪校同士の屈指の好カードに。投手層の厚さでは県岐阜商が上だが、初戦で元気いっぱいの状態なら市立和歌山が有利か。エース小園は150キロを超す速球にカットボール、ツーシームを織り交ぜる投球からはそうそう得点は見込めない。市立和歌山は打力では劣るものの、松川・田中というポイントゲッターで得点できればぐっと勝利が近づく。県岐阜商としてはなんとしても先制点を取りたいところだ。

3年連続出場(昨年は交流試合)の明豊と21世紀枠・東播磨の対戦は明豊の打線が東播磨のエース鈴木をとらえそうだ。ここ数年で甲子園の戦いを熟知している川崎監督が率いていることもあり、東播磨のかく乱にも慌てることなく対応しそう。大量点は入らなくとも明豊打線が終わってみれば5点ほどは奪って逃げ切りそうだ。

明豊と市立和歌山の対戦となれば、明豊打線vs市立和歌山・小園が注目だが、2戦目ということもあり、まだ小園は余力十分だろう。小園-松川の黄金バッテリーが明豊打線を封じて8強に名乗りを挙げるとみる。

Fブロック

勝ち抜き予想:大阪桐蔭

大会最注目の好カードとなった大阪桐蔭智辯学園の試合は西谷監督の執念で大阪桐蔭がリベンジを果たすか。昨年秋は本調子でなかった関戸、松浦の150キロ投手がともに復調していれば、いかに智辯学園打線といえども攻略は容易ではないだろう。逆に智辯学園・西村の癖のある球筋を一度経験しているぶん、大阪桐蔭が主将・池田を中心に相手を攻略しそうだ。

もう一カードは広島新庄のディフェンスvs上田西の打力になりそうだが、練習試合を通じて負けなしの広島新庄の堅い守りが上回りそう。広島新庄は機動力を絡めた攻撃力にも定評があり、先行逃げ切りの手堅い戦いで2014年以来の選抜勝利をもぎ取りそう。

大阪桐蔭と広島新庄になれば、これまた大会屈指の好カードに。予想は大阪桐蔭としたが、広島新庄もかなり怖い相手だ。広島新庄の強力投手陣を桐蔭の攻撃陣がどう攻略するか。智辯学園vs大阪桐蔭の試合がクローズアップされているが、広島新庄が食う可能性も十分あると睨んでいる。このブロックを勝ち上がったチームが優勝争いの中心になりそうだ。

Gブロック

勝ち抜き予想:東海大菅生

京都国際柴田はともに初出場同士のフレッシュな対決に。実力伯仲の好勝負は投手層の差と打線の勢いで京都国際に軍配が上がるか。柴田の谷木も好投手だが、パンチ力のある京都国際打線が攻略しそうだ。

東海大菅生聖カタリナは経験値の差で東海大菅生に分があるか。聖カタリナの打線に対して、東海大菅生のエース左腕本田がうまい投球でかわしそうだ。聖カタリナのエース櫻井は145キロをマークする本格派だが、菅生の打線相手ではある程度の失点は覚悟しなくてはならないだろう。

東海大菅生と京都国際の対戦になれば、地力の差で東海大菅生が勝ちそう。若林監督就任以来着実に力を蓄えてきた東京の強豪が初出場校を退ける。

Hブロック

勝ち抜き予想:中京大中京

昨年から公式戦負け知らずの中京大中京と初出場の専大松戸の対戦は中京大中京が有利か。専大松戸の深沢も好投手だが、中京大中京のそつのない攻撃陣が攻略しそう。中京のエース畔柳からの得点は多く望めても3点までか。専大松戸は一度でも多くチャンスで4番吉岡に回したいところだ。

敦賀気比常総学院の組み合わせも1回戦屈指の好カードだ。ともに打線には破壊力があるが、大川・秋本の強力2枚看板を擁する常総学院に分があるか。敦賀気比としては打線が相手投手の速いストレートを打って先手を取れれば面白いが、常総のそつのなさが上回りそうな予感だ。

中京大中京と常総学院の対戦になれば、1987年の常総が初出場した夏の準々決勝の再戦となる。その時は常総が終盤に逆転勝ちしたが、今年は大黒柱・畔柳が安定している中京大中京が勝利しそう。常総は終盤まで僅差で食らいつければ面白い。

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