大会5日目第3試合
不来方
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 3 |
5 | 0 | 1 | 0 | 3 | 0 | 1 | 2 | × | 12 |
静岡
不来方 小比類巻
静岡 池谷→春
試合は初回に主導権を握った静岡が完勝したが、スコア以上に両チームともに内容のあるいい試合だった。
試合
不来方は立ち上がり静岡の左腕・池谷の制球が定まっていないところを攻めて、ランナー2塁からチームの中心の4番小比類巻がセンターオーバーのタイムリー2塁打。磨き上げてきた打撃で先制点を奪う。
しかし、不来方以上に打撃で良さを見せたのが静岡だった。2年前の安本、内山、堀内(楽天)、鈴木将平(西武)、平野のような大物うちはいないが、上位から下位までコンパクトに振りぬく打撃でヒットを量産。初回あっという間に5得点して試合の流れを決めると先発全員安打を記録する猛打を見せた。
個人でいうと、昨秋は1番を打った大石を3番に配置。左打席から雰囲気のある構えで打ちそうなオーラを醸し出しており、この試合でも3安打。次戦では長打も見てみたい打者だ。
また、打力以外に走力でもいいところを見せており、相手のちょっとしたスキをついて先の塁を狙う姿勢は上の代から確実に引き継がれている感じがした。
エース左腕の池谷は立ち上がりに失点するも徐々に復調。力の抜けたフォームから投じるストレート、カットボール、スライダーで打者を翻弄。7回でわずか79球と楽なピッチングを展開した。次戦以降の投球も楽しみな投手だ。
一方的な展開になった不来方だが、随所に良さを発揮。好投手・池谷から6安打を放ってよく食らいついていたし、8回は代わった星から2得点。守備でも2失策はあったが、再三の好守で小比類巻を盛り立てた。10人しか部員がいない中でも工夫して練習してきた部分が見られ、21世紀枠の是非も問われる中、その価値を証明しようとする戦いを見せてくれた。
まとめ
さて、静岡は次戦は大阪桐蔭と対戦。強力打線相手だが、過去大阪桐蔭は下記のように好左腕を相手にして敗れたことも多い。
2007年…常葉菊川の田中健二郎(DeNA)
2010年…大垣日大の葛西
2013年…県岐阜商の藤田
2016年…木更津総合の早川
池谷の投球がどれだけ通用するか、ポテンシャル軍団・大阪桐蔭との激突は注目だ。
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