2021年選抜1回戦
大崎vs福岡大大濠
49％ 51％
九州大会の決勝カードがなんと初戦から再現されることに。ハイレベルな九州勢同士の一騎打ちが始まる。
大崎は離島の環境下ながら投手育成の名人・清水監督が着任し、力をつけた。今年のエース坂本は140キロに迫るキレのあるストレートを武器に昨秋の公式戦はほとんど完投。1試合平均1～2個しか四死球を出さない制球力もあり、準決勝では強打の明豊打線を2点に抑えて延長での勝利を呼び込んだ。清峰の古川（オリックス、有迫、今村（広島）や佐世保実の木下など幾多の好投手を生み出した清水監督が今年も好投手を送り込む。
対する福岡大大濠打線は昨秋の九州決勝では大崎の2番手・藤本に完全に抑え込まれてしまった。しかし、昨年はキーマンの5番北嶋を欠いていたこともあり、エース坂本が登板してくる今回の対戦はまたちがったものになるだろう。例年好投手を送り出す大濠にとってここ数年は得点力が課題になっている。今年はその課題を克服できるか。
一方、福岡大大濠のエース左腕・毛利も大会屈指の好左腕だ。やや制球力に課題を残すものの、140キロ台のストレートと多彩な変化球はともに一級品だ。1年上に山下（オリックス）という最高のお手本がいたことも好材料で、将来へ向けてどのようなトレーニングを積んでいけばよいかも自ずと見えているだろう。本調子なら取られても3点までに抑えられそうだ。
対する大崎打線は秋はまだ未完成な印象もあったものの、4番調を中心にパンチ力のある打者が多い。清峰時代から清水監督が続けている丸太を使ったトレーニングも行っており、侮れないパワーを秘める。特に調は九州決勝の大濠戦で長打を2本放っており、好印象を持っているだろう。今回は好投手・毛利との対戦となるだけに、まずは140キロ台のストレートに負けないスイングを見せていきたい。
前回対戦では坂本、毛利の両エースが登板しておらず、まだ手の内を見せ合っていないリベンジマッチでもある。ともに好投手を擁するだけにロースコアの接戦になりそうだ。前回敗れている分、大濠の方が少し戦いやすいか。
主なOB
大崎…秋山浩志（NHKアナウンサー）、島袋信介（サッカー）
福岡大大濠…大石達也（西武）、川原弘之（ソフトバンク）、坂本裕哉（DeNA）、浜地真澄（阪神）、山下舜平大（オリックス）
長崎 福岡
春 0勝 0勝
夏 0勝 2勝
計 0勝 2勝
同じ九州地区同士だけに対戦回数は少なく、一番最近の対戦でも1967年までさかのぼる。九州でしのぎを削った両チームの対戦は果たしてどうなるか…
コメント
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