2023年選手権準々決勝予想 土浦日大vs八戸学院光星

2023年

2023年選手権準々決勝

土浦日大vs八戸学院光星

48%    52%

〇8-3    上田西      〇7-0    明桜

〇3-0    九州国際大付   〇6-3  文星芸大付

〇10-6  専大松戸

 

ともに強力打線を擁して、打ち勝ってきたチーム同士の対戦。投手力の差でやや八戸学院光星に分があるか。

 

八戸学院光星は初戦は洗平、2戦目は岡本と、2人の2年生左腕がそれぞれ先発して好投を見せた。2人とも140キロ台後半の速球を武器に、力で相手打者をねじ伏せることができる。特に洗平はしなやかなフォームから手元でピュッとボールがもう一伸びする感覚があり、相手打線にとっては攻略困難な投手だ。2回戦からの登場に加えて、2人で投げぬいてきたため、まだ疲労度も薄いだろう。ここからさらに状態を上げてくる可能性もあり、ベスト8進出校のなかでも最も余力を秘めている投手陣かもしれない。

対する土浦日大の攻撃陣は3試合で21得点と好調を維持。初戦の延長タイブレークでの勝ち越し劇や、6点のビハインドをものともせずにはじき返した3回戦の逆転劇は、いずれも相手が見せたスキを逃さない「攻撃の速さ」を感じさせた。木内監督の教え子である小菅監督のもと、茨城勢の良さを継承しているといえるだろう。3回戦で猛打賞を記録した3番後藤、4番香取のコンビを中心に、一気の集中打で主導権を握れれば理想的だ。

 

一方、土浦日大投手陣は、2回戦まで好投していた小森、伊藤のコンビが3回戦は専大松戸打線につかまり、3回までに大量6失点を喫した。今後の戦いを考えたときに、やや不安が残る。エース藤本は相変わらず好調であり、緩急や内外の出し入れで相手打者を打ち取る安定感がある。しかし、好調な八戸学院光星打線を相手に、3回戦と同じ轍を踏むと、取り返しのつかないビハインドを背負う可能性がある。準々決勝は藤本を開幕戦以来の先発マウンドに送るのか、あるいは早めの継投も視野に小森か伊藤を先発させるのか、投手起用に注目が集まる。

対する八戸学院光星の打線の実力は過去2戦で実証済み。甘いボールは逃さないのはもちろんのこと、試合序盤で打ち取られたボールも中盤以降は確実にとらえる修正力の高さは、さすが全国上位常連を続けてきた強豪校と言えるだろう。3番中沢恒のあたりはやや止まっているが、それでもなおこれだけの破壊力を秘めているのだから、本当に恐ろしい打線である。ホームランを放っている5番藤原を中心に、「打」の力 onlyでも相手の牙城をこじ開けられるのが、光星打線の強みと言えるだろう。

 

真っ向から力勝負で向かい合ったら、やはり2年生の速球派左腕2人と強力打線の光星が優位に立ちそうだ。土浦日大としては、まずは投手陣が踏ん張って接戦に持ち込み、相手がスキをみせたところで一気に畳みかけてリードを奪う展開をつくりたい。「力」の光星vs「技と速さ」の土浦日大という構図になるか。4強への切符をつかむのは果たして…

 

主なOB

土浦日大…大西忠(阪急)、工藤一彦(阪神)、田中毅彦(ヤクルト)、小山田保裕(広島)、神戸拓光(ロッテ)

八戸学院光星…洗平竜也(中日)、根市寛貴(巨人)、坂本勇人(巨人)、田村龍弘(ロッテ)、北條史也(阪神)

大会No.1投手(1974年選抜) 工藤一彦(土浦日大) | 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

青森  茨城

春  1勝   0勝

夏  0勝   0勝

計    1勝     0勝

対戦は2011年の選抜大会の1度のみ。夏春連続出場の水城は茨城県内の新勢力として台頭してきていた。前年夏に1年生で聖地を踏んだ小野瀬、萩谷の中軸コンビを中心に再び甲子園に戻ってきたが、相手はここから黄金時代を築く光星学院であった。2年生スラッガーの田村(ロッテ)、北條(阪神)を中心に序盤から強打で水城を圧倒。エース秋田の好投もあり、10-0と完勝で2回戦進出を決めた。

 

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