2024年選抜2回戦予想 健大高崎vs明豊

2024年

2024年選抜2回戦

健大高崎vs明豊

51%   49%

〇4-0 学法石川  〇1-0  敦賀気比

2019年秋の神宮大会で対戦しており、その時以来の対戦となる両校。県を代表する強豪同士、投打ともにハイレベルな戦いが予想される。

 

健大高崎は初戦で2年生左腕・佐藤が快投。伸びのある速球とスライダーはいずれも質が高い。速球で押す投球、スライダーによる内外の出し入れで相手打者を翻弄。特にスライダーの切れは抜群であり、このボールを狙うのか、捨てるのか、相手チームは意志統一が必要になる。また、今大会屈指の好捕手・箱山がリードと強肩で引っ張るため、足での揺さぶりもなかなか通用しづらいだろう。右腕・石垣も登板を果たしたが、1回戦を見る限りは佐藤の先発が濃厚か。

一方、明豊打線は敦賀気比の好左腕・竹下に1回戦はかなり苦しめられた。内を突く速球とタイミングを外すチェンジアップの緩急に苦しみ、持ち味の強力打線がなかなかつながらなかったが、次の対戦相手も好左腕となる。そうなると、やはりカギを握るのは1番木村、2番高木のコンビになりそう。相手は大会No.1捕手の呼び声高い箱山だが、仕掛けていかないと勝機は見えてこない。バッテリーを足元から揺さぶり、下位まで強打者の並ぶ打線が、甘くなったところを一振りで仕留めたい。

 

一方、明豊の1回戦の一番の収穫は左腕・寺本の好投だろう。決して目立つボールがあるわけではないが、多彩な球種でカウントを作れる実戦派左腕だ。エース野田以外に、本番で計算のたつ投手を作れたのは心強い。野田は持ち味の直球で押す投球で終盤の2イニングを0封。後ろに安定感のあるエースを持ってこれるのは強みだ。例年3人以上の投手で戦うことが多い明豊だけに、川崎監督もまだ隠し玉となる投手を持っている可能性は十分。ここからの投手起用が明豊の真骨頂だろう。

対する健大高崎は終盤に得点を重ねたものの、序盤は学法石川の左腕・佐々木翼の前に0行進が続いた。寺本もやや似たタイプの左腕で有り、「打たされる」のではなく、「打って」攻略できるようにしたい。そんな中、4番箱山にタイムリー1本が出たのは、青柳監督を安心させただろう。攻守に彼が中心のチーム名だけに、2回戦も活躍に期待がかかる。また、以前ほど「機動破壊」の雰囲気はないが、スキを見せると次の塁を狙う走塁は受け継がれており、堅守を誇る明豊守備陣との対決も注目だ。

 

おそらくそう多くの得点は入らないだろうが、投手力はやや健大高崎が上か。明豊としては、健大のエース・佐藤の攻略に心血を注ぎ、相手の守りのリズムを崩していきたい。

主なOB

健大高崎…長坂拳弥(阪神)、柘植世那(西武)、湯浅大(巨人)、下慎之介(ヤクルト)、三ツ間卓也(中日)

明豊…城島健司(ダイエー)、今宮健太(ソフトバンク)、山野恭介(広島)、濱田太貴(ヤクルト)、京本眞(巨人)

 

群馬  大分

春  0勝  0勝

夏  1勝  1勝

計  1勝    1勝

対戦成績は1勝1敗の五分。

1974年の対決では前橋工が佐伯鶴城と投手戦を展開。エース向田が終盤に挙げた2点のリードを守り切り、完封勝ちで8強進出を決めた。向田は、この大会3試合でわずか1の好投。準決勝で篠塚(巨人)を擁する銚子商の黒潮打線に捕まったが、同校最高成績のベスト4まで進んだ。

一方、2022年夏は樹徳の好投手・亀井が登場。県大会で前橋育英・健大高崎の県2強を下し、甲子園に乗り込んできた。その初戦では強力打線の明豊と対戦。3点の先行を許しながらも、打線が追いついて3-3のまま試合は終盤戦に突入したが、最後は明豊の強力打線につかまり、3-7で敗れた。しかし、点差ほどの力の差はない好ゲームだった。

2022年選手権1回戦 明豊vs樹徳(1日目第2試合) | 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

今回も、好投手を擁する群馬勢vs強力打線の大分勢の構図だが、果たしてどちらが8強の椅子を手にするのか、、、

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