2009年春の選抜・甲子園大会前予想

2009年

2009年選抜の優勝候補を挙げるとするならば神宮王者の慶応になるだろうが、抜きん出ているわけではない。今大会は各地区に優勝する力を持つチームが散らばっている。

 

明治神宮大会を制した関東王者・慶応は3季連続の甲子園。2008年後半は慶応パワーがさく裂。92年ぶりの甲子園3勝に秋の関東・神宮と優勝。今高校野球界で最も乗っているチームの一つだろう。エースの白村(日本ハム)は140キロ台後半の真っすぐを武器にイニング数を上回る三振をマーク。神宮の決勝では強打の天理打線を封じ込んだ。その白村が右手中指の突き指などで苦しむ間、2年生の明と滝本が成長。神宮では明が光星学院を、滝本が鵡川を相手にそれぞれ完投勝利。全国で通用したのは大きな収穫だった。特に明はスプリットを覚えて急成長した。打線はダブルクリーンアップ体制。1番俊足の2年生の佐藤旭が出塁し、3,4,5番の渡辺、植田、白村が返すのがパターンだが、6,7,8番の荒川、春山、宮下も打撃センスがあり、下位打線でもうワンチャンス作れる布陣だ。そして、打線全体で足の速い選手が多く、機動力を絡めて得点を重ねられる。相手にとって嫌な野球を目指している。課題は守備で神宮決勝の天理戦では6失策を記録。この課題をクリアすれば、1916年夏以来の全国制覇も見えてくるだろう。

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対抗馬として挙がってきそうなのが各地区大会の優勝校・準優勝校。

 

神宮準優勝の天理は2年連続の選抜。ずば抜けた選手がいるわけではないが、負けず嫌いで精神的な強さを併せ持つチームだ。投手陣は絶対的なエースが不在。そんな中で柱になりそうなのが3年生右腕の中山。内角を強気に突く投球スタイルで近畿大会決勝ではPL学園の強力打線に8安打を浴びながら完封した。このときのような気持ちのこもった投球に期待したい。2年生の技巧派左腕・沼田は多彩な変化球を低めに集め、秋の防御率は1点台。安定感は随一だ。その他、速球派の田淵も控え、コマ数は豊富。継投を視野に入れつつエースの台頭を待つ。打線は強力。このチームの1番の武器だ。2年生のトップバッター内野は公式戦3ホームランで1発のある先頭打者。もう一人の2年生安田も公式戦打率0.460と大当たりだった。7番の大西はチーム最多の17打点。3,4番の西浦(ヤクルト)、西田が絶不調(それでも打率は3割台)のなか、その他の面々がよく打ち、1試合平均7点以上の強力打線を形成する。本番では中軸の復調に期待したい。久々に優勝候補として登場する今大会。名門の意地をみせ、是非とも12年ぶりの優勝を掴み取りたい。

 

天理に惜しくも近畿決勝で敗れたが、PL学園も投打に力強い野球で3年ぶりの選抜を決めた。22年ぶりの頂点を狙っている。エースは左腕の中野。昨秋の防御率は0.40で5試合完封と安定感抜群。球速こそそこまで速くはないが、切れのあるボールをコントロールよく内外に投げ分ける。特に右打者の内角に投げ込むスライダーは絶品。本番でも好投が期待される。控えには長身左腕の井上、2年生の速球派・多司が控える。打線の軸は昨夏1年生で清原以来となる4番を打った勧野(元楽天)。若干アッパースイングなのが気になるが、ツボにはまった時の距離はすさまじく、昨秋も高打率をマークした。同じく2年生の1番吉川(中日―巨人)も注目株。こちらは打って走れて守れる万能タイプの野手。長打力を併せ持ち、怖い1番打者だ。3年生も負けてはいない。勧野の周りを打つ中井、大槻、藤本、村田はみな長打力があり、粘り強さも兼ね備える。安田、石崎らつなぎの打順にも好打者が控える。これだけの戦力が揃っての出場も久しぶりの感がある名門。目標はもちろん優勝だ。

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四国に目を向けると西条が強い。伊予の怪物秋山(阪神)を擁して、全国制覇を狙う。エースの秋山は187㎝、96キロの堂々たる体格と威圧感からMAX145キロのストレート、スライダー、ツーシームで押し込んでいく。腰の痛みで投球練習が進んでいないが、走り込みによる下半身強化に取り組んでいる。2番手の徳永も心強い存在。速球の力強さは秋山に負けないものがある。打線の中心も秋山。高校通算30本のホームランを放っており、左打席から右方向に引っ張った打球は素晴らしいスピードで飛んでいく。秋山が勝負を避けられる場面も多くなる中、5番の司馬が勝負強さを発揮。公式戦打率0.385で勝負所での打点が多い。その他にも井下、森、徳永ら好打者が揃う。課題は走塁面か。神宮では天理の機動力を駆使した野球に目を丸くしたことも。全国レベルのすきのなさを身につけたい。もともと秋山が行くならと愛媛の逸材が集まったこともあって、この代は西条が強いだろうと言われていたチーム。グラウンドに掲げられた全国制覇の文字を達成する可能性は十分ある。大黒柱の秋山を周りの選手がどれだけ援護できるかがカギとなる。

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清峰にも絶対的エース今村(広島)がいる。古川(オリックス)、有迫ら好左腕を育て上げてきた清水コーチにとって待望の本格派右腕。MAX146キロのストレートに鋭い変化球を併せ持ち、スタミナも十分。九州大会では準々決勝で福岡大大濠の好左腕・川原(ソフトバンク)に投げ勝つなど自責点はわずか2と抜群の安定感を誇った。神宮大会では風邪をひいてしまい、初戦で西条に敗れたが選抜では万全の状態で臨む。打線は小粒だがぴりりと辛いといった感じか。小柄ながらパンチ力のある打者が揃う。1番屋久、3番川本、4番山崎、5番今村と昨夏甲子園を経験したメンバーを配し、上位打線を形成する。屋久は出塁率が高く足も使え、山崎はここ一番での打撃が光る。今村は打撃もよく明豊の好左腕・野口から1発放り込んでいる。下位の吉田・橋本もツボにはまれば長打がある選手。数字以上に得点力のある打線だ。守備も捕手・川本を中心に堅い。失点は計算できるだけにロースコアの展開に持ち込みたい。長崎県勢初優勝を狙う。

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中京大中京は2年連続の選抜。昨年はスラッガー井藤(中日)を擁しながら初戦で敗れたが、今年は去年以上に投打にバランスが取れている。エースの堂林はすらりとした体型から140キロ台の真っすぐと低めの変化球を丁寧に投げ分ける制球力が生命線。スタミナもあり、名門のマウンドを守る。課題があるとすれば2番手投手の育成か。打線は前年からのメンバーが5人残り、強力打線を形成。大藤監督の指示通り積極的な打撃が光る。3番河合、4番堂林はともに4割台の打率を誇り、下位を打つ伊藤、金山らの左打者も他チームなら中軸クラス。打撃に関しては大会でもトップクラスだ。課題があるとすれば、軟投派左腕への対応だろう。昨秋は三重や天理の左打者に苦戦した。しかし、投攻守ともに穴のない布陣であり、上位を狙える東海王者だ。

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北に目を向けると鵡川が力強い。神宮で2勝し、投打にパワフルな野球が目についた。エースの西藤はがっしりした体格から放たれるMAX145キロのまっすぐで右打者の内角をズバズバ突く投球を披露。コントロールがよく大崩れしないのが特徴だ。抑えの石井やレフトを守る柳田も球威があり、層の厚い投手陣を形成する。バックの守りもよく今年はディフェンスが計算できるのが大きい。鵡川の持ち味である打力は今年も健在。広角に打てる3番西藤、一発長打のある4番柳田、怪力の5番森と並ぶクリーンアップは迫力満点。2006年の智辯和歌山を思い起こさせるような迫力だ。神宮でも日本文理や国士舘を相手に猛打を爆発させた。準決勝で慶応に完封負けしたが、冬場の1日千本の振り込みでさらにパワーアップしている。さらに、1番阿部智、2番宮本、6番阿部康の機動力も絡めてくるバリエーションの豊富さ。攻撃力は大会でも屈指だ。走攻守に安定した力を持ち、2002年の21世紀枠での出場以来着々と力を伸ばしてきた道産子軍団がいよいよ全国の頂点を獲りに行く。

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八戸学院光星には大会屈指の好投手・下沖(ソフトバンク)がいる。MAX146キロの剛球に加え、スライダー、シュート、フォーク、チェンジアップと球種も豊富。コントロール・フィールディングもよく投手として総合力が高い。神宮でも敗れはしたものの、慶応の強力打線を4点に抑えている。左腕の六のにMAX140キロを超す右腕小林で形成される投手陣は大会でも屈指だ。自慢の投手陣を援護べき打線だが、小野寺・大沢・佐藤のクリーンアップが今一つ昨秋は力を発揮できなかった。トップの多治見は出塁率が高く、2番の荒井や9番の榎本らしぶとい打者が揃うだけに、中軸の活躍に期待したい。打撃もいい下沖を4番にする案も出ている。2000~2003年の間ベスト4が1回、ベスト8が2回と全国を席巻した同校。ここ数年はライバルの青森山田に押され気味なだけに今大会は並々ならぬ覚悟で臨んでいる。

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以上が優勝争いをする第一集団になりそうだが、その他にも力のあるチームは控えている。

 

2年連続の選抜出場となる明豊は昨年からのメンバーを多く残しており、総合力では他のチームに引けを取らない。右のエース今宮(ソフトバンク)はMAX146キロを記録したまっすぐと多彩な変化球を操り、奪三振は投球回数を上回る。フィールディングにも長けており身体能力の高さをうかがわせる。左のエース野口はボールの出どころの見えにくいフォームからキレのあるボールを投げ込み、安定感は今宮以上。2年生の山野(元広島)もポテンシャルは高い。上位に経験者を残す打線は力強い。4番の河野は今大会注目の強打者。長打力はもちろん広角に打ち返す技術も持つ。3番今宮、5番阿部のバッテリーも小柄ながらパンチ力を兼ね備えており、このクリーンアップは強力だ。1,2番の平井、砂川は5割近い打率を誇り、6番の松本は勝負強さを兼ね備える。昨秋の九州大会は準決勝で清峰に2-6と敗れたが、選抜を決定づけていたためどこか力を温存している雰囲気もあった。このチームが本気になった時のポテンシャルは計り知れないものがある。楽しみなチームの一つだ。

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福知山成美には今大会屈指の好投手長岡がいる。秋の府大会では無失点で優勝し、近畿大会でも3試合で自責点は2で防御率は驚異の0.27。MAX142キロのまっすぐにカーブ、チェンジアップ、スライダーの制球もよく、三振の奪える本格派だ。2番手の右腕竹中は直球主体にテンポよく打ち取る。守備はセンターラインを中心に硬く、ディフェンス力は大会でも指折りの存在だろう。打線は上位に昨年からの経験者を並べ、打力は決して低くない。4番の深瀬は左投手を得意としており、5番の福本は流れを読んだ打撃ができる。3番ショートの杉本はセンスあふれる好打者だ。2番の細野はチーム1の打率を残しており、格好のつなぎ役。1番が定まっておらず、田島・西元・渡辺らの好打者で争う。ヒット数のわりに得点につながらないことが多く、効率の良さを追求したい。昨夏は常葉菊川を追い詰めながらも悔しい逆転負けを喫した。夏の借りを返すためにもまず1勝だが、その先まで勝ち進む力は十分に持っている。

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関東大会準優勝の習志野は33年ぶりの甲子園出場。昨秋の関東大会では3試合連続で1点差ゲームをものにし、抜群の勝負強さを発揮した。エースの山田は長身のサイドスロー。制球力に長けており、2年生捕手山下(ソフトバンク)とのコンビで打たせて取るピッチングを展開する。関東大会の決勝では控え投手陣を登板させて試すこともできた。守りは1試合平均エラー1と固い。打線は上位から下位まで切れ目なくつながる。打順も頻繁に変わる中で個々人が考えて自分の役割をこなした。1番の本山から打点王の4番豊田、チャンスに強い高橋慧、三振の少ない9番佐藤とつながり穴がない。7番を打つ2年生の福田(楽天)は長打力を秘める。とびぬけた選手はいないが、接戦に強い。夏2度の優勝を誇る伝統校が応援歌「レッツゴー習志野」に乗って突き進む。

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花巻東は東北大会準決勝で敗れたが、実力を買われて逆転選出。その力は十分上位を狙えるものだ。1年生の夏に甲子園のマウンドを踏んだ菊池雄星(西武)はMAX149キロのストレートを武器に力で押せる本格派。2年時に比べてコントロールも身に付き、自滅することがなくなった。スライダーの切れも抜群で今大会屈指にサウスポーだ。エースを援護したい打線は足を使った攻撃が自慢。全力疾走を徹底しており、1番柏葉、2番佐藤のコンビをはじめとして走れるメンバーがそろっている。3番川村、4番猿川は長打力があり、5番の横倉は佐々木監督曰く「岩手の生んだ関西人」と言われるほどノリがよく勝負強い。下位に座る菊池も打撃がよく、大物うちこそいないが、得点力は高い。守備でもカバーリングを徹底しており、他のチームが手を抜きそうなところで手を抜かない好感の持てるチーム。大黒柱の菊池を支える全員野球で頂点を目指す。

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国士舘、早稲田実の東京勢2項も地力は高い。

 

国士舘は右サイドエース荷川取の好投で昨秋の東京大会で優勝。直球の球速は120キロ台だが、スライダー、シンカーをコーナーに投げ分ける投球で打者を翻弄。粘り強くコーナーを突く精神面にも長けている。続く左腕の菅谷と高野の2人の成長で厚みのある投手陣を形成する。打線は国士舘らしい機動力を兼ね備えた攻撃で得点を積み重ねる。1~4番にずらりと左打者を並べ、相手にプレッシャーをかける。1番の高橋直樹はチームでも屈指の俊足で全国でも注目の逸材だ。長打があるのが4番原島だけなのと下位打線が少し弱いのが気がかりだが、得点力は決して低くない。得意の選抜甲子園で大暴れしたい。

 

その国士舘に昨秋都大会決勝で敗れた早稲田実だが、投打のスケールでは上回っている。2年生エースの小野田は140キロを超すまっすぐでぐいぐい押す本格派。試合ごとでムラがあるのが課題だが、いい時は相手を寄せ付けない。もう一人の2年生右腕・鈴木は小野田とは対照的にコントロールがよく安定した投球を展開。スライダーに切れがあり、冷静な投球も光る。打線は1番大野が5割近い打率を誇り、チャンスメーク。4番森、5番主将の中野はともに率こそ低いが、チャンスに強く1発の力を秘める。ハンカチ王子での全国制覇から3年、再び黄金時代到来へと1歩を踏み出す。

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今治西は3年連続の選抜出場。県内の強大なライバルである西条・秋山を向こうに回してしぶとく成長してきた。昨秋の県決勝では3-8と敗れるも、四国大会の決勝では1-2と接戦に持ち込んだ。エースの大戸は昨年からマウンド経験豊富で、スライダーの切れが光る。2年生左腕の日野は身長は高くないが真上から投げ下ろす投法で角度を持たせる。打線の軸は3番滝野、4番加納の2人だろう。昨年選抜からスタメンで出ており、シュアな打撃を見せる。特に4番の加納は昨年選抜でセンターを守り、長野日大・伊藤のセンターオーバーの当たりを出足が遅れて取り損ねたことを悔やんでおり、攻守両面で雪辱を誓う。1番捕手の久保は出塁率が高く、彼の成績がチームの勝敗に直結しそうだ。まずは昨年果たせなかった1勝を果たし、そののち全国制覇を目指す。

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倉敷工は昨秋の中国大会で優勝。右のエース山崎はストレートは重く、粘り強い投球に定評がある。2番手右腕早藤のお兄さんは1999年に岡山理大付で準優勝を果たした時のエースだ。兄に負けない投球をと意気込む。3,4番の三村、三木を中心に下位までフルスイングしてくる打線は相手に威圧感を与える。1番でミートのうまい頼の出塁に期待したい。

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倉敷工と開幕試合で対戦する金光大阪は7年ぶりの選抜。過去2度の甲子園の時の吉見(中日)や植松(元ロッテ)のような絶対エースはいないが、全員野球で勝ち上がった。昨秋の近畿大会準々決勝では昨夏優勝の大阪桐蔭を相手に雨中のサヨナラ勝ち。左腕エース木場が粘り強く投げぬいた。内に早く外に緩くを実践できる好投手だ。4番ショートの陽川(阪神)はパンチ力を秘める強打者でプレーに華がある。お兄さんが植松と同期で甲子園に出場した1番主将の石井は兄とうり二つのプレーで話題に。浪速っ子らしいチームが甲子園初勝利を狙う。

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興南は2年生主体のメンバー構成。左腕の島袋はトルネード投法から投げるまっすぐに威力があり、球速は130キロ台でも相手のバットを押し込める。内角を攻める度胸もあり、防御率は0.48と安定感抜群だ。援護したい打線のキーマンはこれまた2年生の1番国吉大陸。公式戦打率は4割3分台とチームトップを記録している。ライトを守る石川は2年前の夏に1年生で優勝投手となった。今回は中軸としてチームを支える。若いチームだけに伸びしろがあり、今後が楽しみなチームである。

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神村学園は逆に攻撃型のチーム。4番大畑、5番中村と大砲をそろえ、昨秋の九州大会では興南相手に終盤に4点ビハインドをひっくり返した。この2人の前に走者をためるためにつなぎの意識も徹底している。投手陣は左腕エースの小池を中心に駒は豊富。小池は九州大会準々決勝で強打の九州国際大付を相手にしのぎ切ったタフな投手だ。4年前の快進撃の再現を狙う。

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開星は中国地区3校目の選出ながら地力はかなり高い。1年生から甲子園を経験している4番捕手の橋本がどっかり中心に座り、チームを引っ張る。井原は昨夏の本庄一戦で2本のタイムリーを放っている。2年生のトップバッター糸原(阪神)は昨秋中国大会で9打席連続のヒットを放ち、巧みなバットコントロールを見せつけた。その他松林や秋間ら強打者をちりばめ、しかも機動力も高い。守備もセンターラインを中心に硬い。問題は投手力でエースの春木が1本立ちできるかがカギとなる。初戦でいきなり優勝候補筆頭の慶応との対戦となったが、戦える力は十分に持っている。

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日本文理は2年ぶりの選抜。エースの伊藤がけがから立ち直り、復活を果たしたのが大きい。打線は3番高橋義人の前にチャンスを作りたい。奇しくも初戦の相手が3年前の選抜で敗れた清峰。借りを返したい。

 

富山商は実に14年ぶりの出場。1番主将の横山は打率5割を記録するトップバッターだ。エース村上の打たせて取る投球から守りでリズムを作る。昨秋の北信越決勝で日本文理に6点差をひっくり返された二の舞は避けたいところだ。

 

群馬からは高崎商前橋商の公立2校がアベック出場を果たした。高崎商は3年ぶりの甲子園出場。エース渡辺を中心とした守りの野球で勝負。前橋商は2年生主体のチーム。左腕エースの野口の小気味いい投球と後藤駿太(オリックス)、箱田の左打者の打撃に期待が集まる。

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南陽工の2年生エース岩本(阪神)は津田2世と称される逸材。角度のあるまっすぐは急速以上に打ちづらい。中川、国弘、水井の中軸がしっかり援護したい。

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報徳学園は昨秋近畿大会準々決勝でPL学園にコールド負けを喫するも県大会優勝が評価され出場。守備力は高く、1試合平均の失策は0.25と内外野ともに固い。左腕の宮谷は手元で伸びるキレのあるまっすぐを武器とする。打線の軸は昨夏甲子園8強を2番で経験した西郷。大阪桐蔭戦でライトスタンドに放り込んでおり、今回は3番としてチームを引っ張る。

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箕島は18年ぶりの甲子園。春夏優勝回数4回の名門公立校が復活を果たした。エース森本の強気の投球とバントを駆使した攻めで活路を見出す。

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下妻二は選抜初出場。関東大会では準々決勝で敗れたが、習志野を最後まで苦しめた戦いが評価された。坂入、時野谷と右左のサイド投手を堅守で支えて接戦に持ち込みたい。

 

掛川西はエース堀野のクレバーな投球に注目。微妙なストライク・ボールの出し入れで勝負する。打線は1,2番の松下、縣の機動力で突破口を開く。

 

利府彦根東大分上野丘は21世紀枠で選出。利府は1番主将の遠藤、彦根東は注目の好投手・金子、大分上野丘は技巧派エース上野とキーマンがそれぞれの働きを示せるかで甲子園1勝を手にできるかが決まるだろう。

 

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