敦賀気比の福井県勢初優勝で大会は幕を閉じた。大会を通じて東日本勢の強さが際立ち、ベスト8のうち7校を占めた。逆に九州・中国勢は全滅。東高西低の大会となった。
敦賀気比は平沼が5試合で5失点と見事な投球。インコースの真っすぐと外角のカットボール、スライダーの配球、制球力ともに見事であった。ボール球を降らせる技術は大会No.1であった。打線では6番を打つ松本が準決勝大阪桐蔭戦で2本の満塁ホームラン、決勝では勝ち越し2ランとラスト2試合で3ホームラン10打点の活躍。3番林中は2回戦、準々決勝と決勝打。準決勝以外は大量点はなかったが、代わる代わるヒーローの出る打線で平沼を援護した。
https://www.youtube.com/watch?v=fWOPfy4t0Pc
https://www.youtube.com/watch?v=oC0EHxw9NiE
https://www.youtube.com/watch?v=87MB7V_bsN4
東海大四も北海道勢では北海高校以来52年ぶりの見事な準優勝。準決勝では前年秋の明治神宮大会で0-10と屈辱のコールド負けを喫した浦和学院に見事リベンジした。実は全国大会で関東勢に8連敗中だったのだが、今回は準々決勝で健大高崎、準決勝で浦和学院と関東勢を連続撃破、不名誉な記録をストップした。投手大澤は球威こそないが、コントロールよく低めにストレート、変化球を投げ込み、ヒットは打たれても得点は許さなかった。前年のエース・西嶋と同じくスローボールも駆使していた。守備もセンター渡瀬をはじめ、好プレーで大澤を盛り立てた。打線は5試合11点とこちらも大量点はなかったが、相手のすきを逃さない攻撃で得点を重ねた。
https://www.youtube.com/watch?v=DAPTHEPh1Uc
また、大阪桐蔭・浦和学院の近年の優勝経験校も貫禄の戦いでベスト4入りを果たした。
大阪桐蔭は夏春連覇を狙って出場。準決勝では敦賀気比に大敗したが、それまではエース田中の好投が光った。最初の2戦は自責点ゼロ。準々決勝でも強打の常総学院を相手に踏ん張った。球速は130キロ台だが、切れ・コントロールは抜群でこれぞ勝てる投手といった感じであった。打線は初戦で好投手と評判の東海大菅生・勝俣をKO。その後の試合も勝負強い打撃で得点を重ねたが、チーム打率は2割台前半。西谷監督も「打線は力不足」と評価し、課題は残った。下級生が多くスタメンにおり、これからの成長に期待である。
https://www.youtube.com/watch?v=o7xd32BXcqw
浦和学院は2年前の優勝以来の出場。ベスト4進出し、一時期の出ても初戦敗退の流れからは完全に脱した。森監督も甲子園での勝ち方をものにしたか。投手江口はチェンジアップの切れが光り、4試合で4失点。準決勝でエラーがらみで失点したとはいえ、大会を通じてほとんど攻略されたといえる場面はなかった。コントロール抜群で貫禄のピッチングであった。打線も噂通りの強力さ。大会No.1といっていいだろう。1番諏訪の出塁率の高さ。津田・山崎の3,4番の破壊力。7番に4番を打つ力を持つ荒木を置ける層の厚さ。さすがの一言である。準々決勝では注目度1の速球派の県岐阜商・高橋を終盤に攻略した。
https://www.youtube.com/watch?v=vyFF-4jxCzQ
県岐阜商・静岡の東海勢はともにベスト8入り。前年の三重や豊川に続き好調をキープしている。県岐阜商の高橋は噂にたがわぬ好投手。ゆったりとしたフォームから150キロの真っすぐ・切れのある変化球を投げ、最初の2試合は失点1。準々決勝で疲れから終盤浦学打線に攻略されたが、プロのスカウトの評価は上々であった。静岡は自慢の強打がさく裂。前年秋に3者連続ホームランした内山・堀内・安本を中心に公立校とは思えない破壊力であった。2年生投手村木の打たれ強いピッチングも光った。
https://www.youtube.com/watch?v=DjSKESvK1o4
https://www.youtube.com/watch?v=LjlNf9BeSBI
常総学院・健大高崎の関東常連校もベスト8入り。ともに機動力を活かした攻撃が光った。常総は二年生投手・鈴木が好投。スライダーの切れは松井裕樹ばりであった。1番宇草、2番は初戦の米子北戦で2人で10盗塁を記録した。健大高崎の機動破壊の安定感もさすが。甲子園でいまだ初戦負け知らず。出ればほとんど2勝以上を記録している。2回戦では3年前のリベンジを狙った天理を返り討ち。しかし、準々決勝では足におぼれた攻撃で東海大四に敗れてしまった。
https://www.youtube.com/watch?v=Riw54vdHGe0
https://www.youtube.com/watch?v=LlQrfCas8mg
仙台育英は今大会の優勝候補筆頭だったが、敦賀気比と早い段階で当たってしまい、1-2で敗れた。佐藤世那は不用意な高めのストレートを打たれ、決勝点となった。夏に向けての課題になっただろう。
https://www.youtube.com/watch?v=Lz9YZN8U1Vg
今大会は久しぶりの出場となった高校もあった。桐蔭(元和歌山中)・松山東はともに優勝経験校。桐蔭は今治西相手に粘りを見せ、松山東は二松学舎大付相手に見事な番狂わせ。特に松山東のスタンドを緑一色に染めた応援は素晴らしかった。
https://www.youtube.com/watch?v=1zGRFBoG_AU
https://www.youtube.com/watch?v=r5O8GEpFKAg
好投手が多く、上記以外にも龍谷大平安・高橋、近江・小川、二松学舎大付・大江、豊橋工業・森がいた。また、大曲工業の強打には地域格差のなさを感じ、高校野球のレベルの向上が見て取れた。
豊橋工業・森
https://www.youtube.com/watch?v=huc3CeyF5F8
近江・小川
https://www.youtube.com/watch?v=nWY6L1Fj9mg
二松学舎大付・大江
https://www.youtube.com/watch?v=Jt5znzPiAfA
龍谷大平安・高橋
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