2023年選抜2回戦
能代松陽vs石橋
52％ 48％
ディフェンス力の安定する能代松陽に石橋が挑む構図か。石橋打線が能代松陽投手陣をどう攻略するかがカギだ。
能代松陽は前年夏は経験したエース森岡が安定している。140キロ台の速球を武器に、低めに集められるコントロールも持っており、大崩れの心配は少ない。もともと変化球の制球には定評があり、スピードがついたことで、安定感が倍増した。さらに、4番を務める斎藤も東北大会準決勝で仙台育英打線を2失点で封じており、計算が立っている。強力2枚看板で全国の舞台へ万全の体勢で臨めるだろう。
対する石橋打線は秋の栃木大会では5試合で42得点と好調を維持した。しかし、ラスト2試合は4得点にとどまっており、全国クラスの投手のスピードボールにまずは振り負けないようにしたい。そんな中で、機動力が使えるのは大きな強み。チーム全体で盗塁の意識が高く、1番大金、3番近藤を中心にスキを見れば、先の塁を狙っていく。一人の打力で打開するのではなく、チーム全体での連動した攻撃を見せていきたい。
一方、石橋の投手陣は豊富な陣容を誇る。エース左腕・藤巻は秋の公式戦防御率0.00と安定感抜群の左腕。右打者のインサイドを強気に突くクロスファイアが持ち味で、簡単に踏み込みを許さない投球を見せる。長身右腕・入江、故障から復活した右腕・小林も控えており、3人の投手をつないで試合を作っていく。秋は故障で不出場だった正捕手・横松が戻ってくるのも心強く、各投手の良さを存分に引き出してくれそうだ。
対する能代松陽は攻撃力も決して低くはない。全国の舞台を経験し、秋は仙台育英投手陣とも対峙しただけに、スピードボール、球威のあるボールを打ち返す意識は高いだろう。一発長打の力もある1番大高がチャンスメークし、スイッチヒッターの2番淡路、勝負強い3番虻川の左打者トリオで1点取るパターンが多い、4番にはパワーヒッターの斎藤が座り、塁上の走者を一掃する。秋は不調だったが、パンチ力はチーム1だ。下位打線もミートがうまい打者が並び、4～5点を奪いそうな打線だ。
大舞台での試合になるだけに、どちらが先に守りでリズムを作れるかがカギになりそう。石橋としては先制して能代松陽を慌てさせる展開に持ち込みたいだろう。
主なOB
能代松陽…近藤芳久（ロッテ）、児玉理恵（アナウンサー）
石橋…室井佑月（小説家）、大沢幸広（アナウンサー）、土屋珠理（競輪）
両県の対戦なし
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