前年秋の大会では白根(ソフトバンク)擁する開星に中国大会の準決勝で敗れて4強止まりだったが、戦前から広陵の評価は非常に高いものがあった。その一番の要因はエース有原の存在。やや立ち投げのフォームながら、長身からの角度と威力のあるストレートを武器に、2回戦では宮崎工を完封、準々決勝では前年の王者・中京大中京を終盤まで無失点に封じ込め、4強入りを果たした。
捕手・新谷との息の合った配球も光り、特に2回戦の宮崎工戦では同じ球種をあえて何球も続けることで、相手打者を手玉に取った。準決勝では雨中の打撃戦の末に日大三に敗れたが、大会での残したインパクトは絶大。2007年春夏連続出場以来遠ざかっていた甲子園で、広陵を輝かせた立役者であった。
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